この本は2000年に出版されたが、今でも同じ状況だと思う。
ゆとり教育による学力低下など様々な問題があったが僕が注目したのは以下の2点である。
・40人クラスをやめて、20人クラスのように半分にして一人一人の学習効率を上げる。
これは良い案だと思う。
40人では先生一人ではとても対応しきれない。
また、先生の求人数も増える。
現在では公務員の倍率が上がり、先生になりたくてもなれない人が多いからだ。
・日本は理系教科が弱い。
その通りだと思う。
理系でなければ数?Cは必要ない。
また、私大文系は3教科しか必要ない。
日本とは逆にイギリスでは、高校三年生の文系が微分方程式を、シンガポールでは、中学三年生で微分を勉強しているそうだ。
これでは各国との間に数学の差が出るのも当然だ。
日本の勉強制度を管理しているのは文部科学省である。
しかし、その上に立つ大蔵省に頭を下げられず、費用を得ることができない。
そのせいでずっと教育制度が変わらないそうだ。
近年では脱ゆとり教育が進められている。
これがどうなるのかは分からないが、上記二点に目を向けなければ日本の学力は変わらないと思う。
「勉強嫌い」に誰がしたのか
posted with amazlet at 13.07.01